今回の話は、患者さんが実際に体験したエピソードを元に書かせていただきます。
その患者さんは以前から逆まつげで目が痛くなることがよくあったそうです。
いつもは、かかりつけの眼科でその逆まつげを抜いてもらうのですが、今回はそのいつも行っている眼科の先生が体調不良で10日間ほど休診していたことからこの物語は始まります……。
かかりつけ医の先生が休診していたことから
いつもと違う眼科を受診し診察を受けました。
診断の結果は、逆まつげではなくドライアイの影響から目が痛くなっているとの説明がされ、目薬を処方されました。
数日間、先生に言われたように目薬をしていましたが痛みに変化がないため、また新しい眼科を受診しました。
そして今回の診断結果も逆まつげは無いと言われドライアイと診断され、今回も目薬が処方されました。
しかし目の痛みがなかなか良くならないため
診療を再開していた、かかりつけの眼科に受診をしました。
診察の結果は、ドライアイではなく逆まつげが3本確認できたため、その場で抜いてもらいました。
その結果、なかなか良くならなかった目の痛みはなくなり日常の生活が送れるようになりました。
このエピソードから分かる事は、先生の見立てが違えば治療法も変わります。今回の場合で言うと1つ目は『目薬での治療』、もう一つは『逆まつげを抜く治療』です。当たり前の事ですが、見立てを間違えて的外れな治療をすれば症状は良くなりません……。
皆さんはこの話を聞いてどう思われましたか?
このようなエピソードは決して珍しいものではなく日常にありふれている現象だと私は思います。
私の身近なところで言うと、医療機関でヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、半月板損傷など診断されたが、
痛みを出している原因がその診断結果とは全く違う組織からくることがよくあります。
私も完璧な人間ではないので、診断を誤り的外れな治療をしてしまうこともあると思います。しかし、そういったことが一件でも少なくなるように日々勉強をし、患者さんに対してより正確な診断、より効果的な治療が提供できるようにこれからも勉強していきたいと思います✏️
最後まで読んで頂きありがとうございました😊